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自分が興味あることをつらつらと綴っていきます。
2008
03/04
Tue
20:42:27
Category【 書籍 】

電車が好きです。
中でも、阪急がいちばん好きです。

小豆色の塗装に木目調の内装というお洒落な車体はもちろんのこと、駅もレトロで味があって好きです。JRの駅ってなんだか無機質で箱物という感じですが、阪急の駅はどこも趣があり、ちょっとしたターミナルともなると本当にお洒落な駅が多い。

この小説は、その阪急線の中でも特にローカルな今津線を舞台―否、主人公にした物語。今津線の宝塚から西宮北口間の8駅で往路、折り返して宝塚までで復路という、全16話での構成。地域住民の足として走る今津線に乗り合わせた見知らぬもの同士の登場人物の人生が、様々に絡みあっていきます。人間の主人公は各々の駅ごとに変わっていきますから、この小説全体の主人公はやはり今津線なのです。

復路は往路の約半年後なのですが、これがまた良い。
往路で運命的に出会った人たちのその後だったり、とんでもない目にあってた人が晴れ晴れとしていたり、往路で全く絡まなかった人たちが繋がったり。作中ほどのことはないにしろ私も電車の中で見知らぬ人と繋がったり、助けられたりしたことはあるものですから、共感出来る部分は多くあります。

内容もさることながら、本の装丁もとても好きです。というか、このカバーイラストに一目ぼれしたんですよね。見かけたのは阪急梅田駅のブックファースト(阪急系の書店)。いつも文庫本を購入している身としては金銭的な面で悩んだんですが、何とその日偶然にも今津線に乗ることになっていたので、これはもう運命と決めつけ購入に至りました。

私は見ていなかったのですが、ちちんぷいぷい(関西ローカルで人気の情報バラエティ番組)でも紹介されていたそうです。読んでいて心が温かくなる、とても素敵な物語でした。